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ウンチク野外学
第4回
機織り
機織り
  士別で作る「北海道セーター」は、この秋、九州地方で大変な人気を呼びました。北の大地の香りがするセーターなんて確かにロマンチックですよね。
  よくセーター1着作るのに、どのくらい時間がかかるか聞かれます。洗毛、染色、紡(つむ)ぎ、編みを一人で、それも家事の合間を見つけて作業にあたるのですから返答に窮します。私の場合、年間羊十頭分、三十キロほどを使います。セーター2着、マフラー、手袋など小物各数点といったところ。それが主婦にできる目安ではないでしょうか。
  手紡ぎ糸で編んだセーターは紳士物で八百c、婦人物六百グラムが標準。最初は太い糸しか紡げず、1キロを超す重いセーターが編み上がった時は「肩が凝る」と笑えぬ冗談になりました。今は上達し何と四百グラムで編む仲間も現れました。手編みには、ふんわり、ざっくりの二本どり、三本どり(合糸)が適していますが、単糸も味わい深いものがあります。
  編みの話ばかり続きましたが、実は今、織りに熱中しています。絵織り(つづれ織り)、二重織り(リバーシブル)が好きで、壁掛け、ショールを作ります。
  織り糸を紡ぐときは慎重になります。よりが均一でなければ経(たて)糸はすぐ切れます。織り方で、よりが違いますから事前に何を織るか決めてなくてはなりません。経糸と緯(よこ)糸の織りなす美しさ。心をときめかせながら織り進むこともしばしばです。卓上型の織り機もあるので気軽に親しんでほしいですね。編み、織りは手紡ぎ糸を使わず既製の糸でも出来ます。身近な糸で入門して下さい。手作りが楽しくなったら今度は糸づくりから。あなたの世界が広がること請け合いです。
(終)
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