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ウンチク野外学
第2回
ハンドカード
ハンドカード
  「君がため春の野に出でて若菜摘む..」という和歌があります。私の場合は、さしずめ「染めのため..」でしょうか。染色には、化学染めと草木染めがあります。草木染めの原料となるタンポポなどを野原でルンルンと摘んでいると、ご近所の好奇心を誘うかもしれませんが..。
  化学染料は酸性と含金があり、それぞれ工程に特徴があります。解説書をよく読んでご使用下さい。染め方はおおよそ次の通りです。
  原毛の量に対し湯の量を決め、染料を計ります。徐々に加熱し、一定時間、煮沸して色止め。加熱と色止めのタイミングが大切です。染料と染め上がりの色は全く違います。同じ色を出すのは難しいので、毎回、時間や量を記録した方がいいでしょう。
  色とりどりの化学染めと違い、草木染めには深い味わいがあります。しかも同じ草木が、季節により発色が変ってきます。春のヨモギは淡い若草色なのに、秋は濃緑色というように、染色後に色あせるもの、日がたつにつれ色濃くなるものなど変化を楽しめます。
  お勧めは、シラカバの無媒染め。無媒染めは、薬品を使わず染めること。加熱時間が少なく、毛が傷みにくいのです。シラカバのベージュ色は幅広い年齢層に好まれます。タンポポは花びらで染めます。媒染剤は銅、錫(すず)、鉄など。それぞれ発色が違うので試してみて下さい。
  染色が終わると、解毛とカードかけ。解毛は指でつまみ、絡まった毛をほぐすこと。カードは、短い針金が付いた板状のブラシで、毛の方向をそろえるのに使います。単調で時間がかかり、つらい作業ですが、ここで手を抜くとよい糸が紡げません。
  さて、来週はいよいよ紡ぎです。
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