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五行歌
2008年 5月の歌
 
 
 
 
深紅の雪椿
その色残す
スカ

フに
散っても
花びらの色
五十鈴
 

そんな動物さ

奴ら喜怒哀楽ないのかしら

見下ろしている
スクランブル交差点
カラスが二羽
町子
 
 
 
なるものか
固まって
心まで
体をこわばらせる
一点の痛みが
久美子
 
 
生活力

ほんのう
結婚
欲情

ほんのう
恋は
保之
 
 
 
花になる
なりたくて
風に

歌に
風が風になる
風が歌う
 
 
松の木が残るのみ
故郷は
幼少を過ごした
細い道
鬱蒼とした
和子
 
 
 
パンジ

達が笑顔に変わる
お日様とのご対面で
うつむき顔が寂しそう
聞こえないのか横向き顔
すまし顔で上向いて
五十鈴
 
 
心を飛ばす
底なしの青空に
ながめられるのか
丸くて美しい地球が
どこまで昇れば
久美子
 
 
 
駆け上がる所
幸せの丘を


自転車で


てくる
水無月の風が
町子
 
 
五行歌が始まる
そこで
書いてみる
書かなくてもよいことから
書いても
保之
 
 
 
怠りない
主役の準備
丘は
吸い込んで
若葉色の風
 
 
にがい珈琲
一人でのむ
ない人を探し
いるはずの
雑踏の中に
マサ子
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
根をはやす
切る事の出来ない
生きつづけ
心の奥深く
老いてなを
マサ子
 
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