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五行歌
2008年 3月の歌
 
 
 
保存する
この春を
上書きし
苦悩を
いくつもの
町子
 
 
喜寿の道


くりと
立ち止

たり
つき進んだり
マサ子
 
 
 
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と車椅子押し
ご馳走は目の毒
経管栄養の母に
誕生会
五十鈴
 
 


て来い
愛しい人
星降る
雨降る
雪降る
久美子
 
 
 
祝い事
三重の
古希
米寿
小学校卒業と
和子
 
 
という字に似てる



という文字は



邪まな心
保之
 
 
 
久美子
 
 
疾走する
宇宙を
幾億光年の
私の過ぎた日
 
 
 
青白い
病める人の
愛されたのか
吸血鬼にでも
マサ子
 
 
知る
春を
かたい蕾も
うたれた桜
催花雨に
五十鈴
 
 
 
女友達
消えてゆく
出会っては
うたかた
私の愛は
保之
 
 
山脈

やまなみ
純白の
きりっと
空に
紺碧の
和子
 
 
 
東風感じている
小枝は
さながらでも
立山連峰
排雪の跡は
町子
 
 
風に吹かれる
爽やかさで
散髪頭の
梨の木
剪定終えた
 
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