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五行歌
2007年 9月の歌
 
 
 
よか

た愛
彼女であるだけで
彼女が
終わってしま

ついに
保之
 
 
そばにいるよ
妹がお母さん
姉が言う
見すてないでね
老老介護の妹に
マサ子
 
 
 
おけばよか



と聞いて
苦労話
見て思う
母の寝顔
五十鈴
 
 
足元で遊ぶ
短い夏が
濃厚な影
地面に落とす
頭上の太陽が
久美子
 
 
 
くつろぐ幸せ
布団の中でノンビリ
夫は留守
雨の朝
久しぶりの
和子
 
 
祭り旗
街に
入り混じる
長袖も
半袖も
 
 
 
あるだろうに
良い方策も
刻を止めれば
結末を急ぐ
不幸な人は
久美子
 
 
自分で守る真実
自分の身は
幼犬
牙をむく
餌に近づけば
保之
 
 
 
もう秋
ほのかなぬくもり
ゆるりとさする
崩れ行く体
老衰の
 
 
生きている証だから
もっといい
笑顔があれば
あればいい
手のぬくもりが
マサ子
 
 
 
会わぬが花かな
五十年
文通だけの
ももが届く
広島から
五十鈴
 
 
介護
愛犬の
先に
親の介護より
試されている
和子
 
 
 
ひとり
歴史の中の
私も
地に立つ
かって栄えた
亜矢子
 
 
存在
君の
足あと
悲しみ
歓び
亜矢子
 
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