五行歌
2002年 12月北海道合同歌会
北海道合同歌会(旭川・札幌・士別) 2002年12月7日
於・札幌
残滓∧のこりかす∨か
昔の
恋の
底にあるのは
心の
満ち足りない
奈緒美
ひとひら
雪
かたちをした
祈りの
澄みきった
詳理子
来年に備えてる
手入れをして
道具の
決断できずに
潮時を
公子
元素となり
宇宙の
母は
別れ
現世の
恵子
心を通わせる
絹糸の雨が
思いの丈
一緒に死にたい
先に逝くなら
吉郎
安らぎ
深い
ひざの穴にある
父の
胡座∧あぐら∨する
忠
夜明け待つ
蒼白い炎と
闇に浮かぶ
丸くかかえて
うずく傷
勝子
くすぶる
夢
セピア色の
消えもせず
燃えもせず
英治
無口にさせる
たちまち大地を
降る雪は
音を立て
しんしん
久美子
少女の心のまま
真直ぐな
暮しているのか
どんな人に護∧まも∨られて
清∧すが∨しい眸∧め∨の車椅子の女∧ひと∨
圭子
聞こえた
ふるえる声が
大樹の
しがみつく
冬空に
一仁
一年ぶん
魔法のこゆび
約束やぶれぬ
プレゼントは
君への
千寿
白い雪
天から届いた
貼られて
シ
|
ルを
天地無用の
松子
飲み干す
問うように
これも無為かと
紅茶
冷めた
詩乃
踏みしめる
地を
土踏まずで
不確かさゆえ
心の
孝
寒菊
色をかえた
雪をおそれて
つなぎたいのか
命を
照代
虚ろになった
解き放たれたとき
思っていた心
イヤと
束縛は
喜代子
空を仰ぐ
色を誇示した
蝦夷松は
染ることなく
紅葉に
真理子
嘶きのこして
補陀落への旅立
主の待つ
蹄の音高く
前足だけの
千晶
戻るまで
傾∧かし∨いだ心の
時計の針
して置く
止まったままに
キミ